日本人は野球の魅力に虜になっている人が非常に多く、スポーツニュースを見ても季節問わず毎日必ず野球の情報が届けられます。
野球がこれほどまでに日本人の心を捉えた背景には、野球が伝わってきた背景と日本人の気質が大きく関係していると思います。
明治時代が始まると同時に日本に欧米文化を持ち込んだアメリカ人によって、早くから普及したのが野球です。
現在人気のあるサッカーも日本に伝わったのは２０世紀に入ってからです。
つまり、ボールを使うスポーツとしては非常に早い段階から野球は日本人に浸透していたということが分かります。
さらに野球は団体競技でありながら投手と打者の１対１の対決という要素が強いスポーツです。
これは元来剣術にしても相撲にしても１対１で競うことを美徳としてきた日本人の精神性に非常にマッチしたと考えられます。
このように野球は団体競技でありながら個人競技の要素もあるところに日本人は魅力を感じたのではないでしょうか。
多くの人を感動させ魅了する高校野球に迫る！
春や夏になると、風物詩として挙げられるものの一つに高校野球があります。
それは、野球ファンのみならず、一般のそれほど詳しくない人たちの中にも興味を持つ人が少なくありません。
そこまで人々をひきつける理由の一つに、学生がひたむきに一つのことに打ち込む姿に、感動を覚える人が多いということがあります。
トーナメントは一発勝負であり、負けてしまえば全てが終わりとなります。
つまり、一つとして負けることが許されない戦いに身を置くということになります。
選手たちは、自分の限界に挑み練習に励むことで、勝ち残るための強靭な肉体、技術と精神力を培っていくのです。
敗戦し涙する選手をよく見ることがありますが、そうした日頃からの、人知れぬ努力があるからこその涙と言えるでしょう。
また、都道府県別に代表校が出場するという、一種の地域対抗戦的な雰囲気が、より人々の地元意識をかき立て熱狂させるのです。
普段他の土地で暮らしている人でも、この時ばかりは自分の故郷を思い出し、声援を送るという人も多いのではないでしょうか。
自分の出身都道府県の学校が一勝する、というだけでも何か誇らしい気持ちになれるものです。
そして、高校野球の応援そのものを楽しみにしている人も多いです。
にぎやかに球児の士気を高めるブラスバンド、華麗なチアリーディングなどはお祭りのような感覚で、見ているだけでも非常に活気づくものです。
学校によって特色のある応援が楽しめるのも魅力です。
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2021/4/14 更新